Severance


映画「レイジ34フン」(Creep)の監督Christopher Smithの長編2本目。
「レイジ34フン」は、イマイチ煮え切らない脚本にFranca Potenteのゴツさばかりが
目立った残念な作品であったが、これはどうか?


対テロリスト兵器メーカーの部合宿(贅沢にもハンガリー)に行く途中、道に迷った一行が、
ソ連時代の戦争犯罪人の巣窟に迷い込み、自社ブランドの武器にて、面白可笑しく惨殺されまくるお話。


「レイジ34フン」は、やたらとグチャグチャしていて初乗り500円弱もする
ロンドン地下鉄を舞台に、生真面目なスラッシャーに挑んだモノであったが、
この「Severance」は、出先でキチガイに襲われるという、いつもの「悪魔のいけにえ」定食に
兵器貿易についてのシニカルな表現を加えたコメディ・スラッシャー。



ゴアは控えめだが、人物が一人一人濃く描かれ、
吹っ切れたようなブラックユーモアがスパイスとなって、とても楽しめた。


隙あらば、ハッパでキメまくるSteveの幻覚をやけにリアルに表現してみたり
(これが非常に良い。DVD特典に削除シーンとして、長尺版収録)、
首を切り落とされた男が自信の体を見つめ、切なげに微笑んだり
ケツにナイフ突っ込まれたまま、尻餅ついたり(牛頭の石橋蓮司か)等々。


Hostelのパクリもあるよ!(東欧にキチガイというのは最近の流行なのかね)



ホラー映画って最近イギリスの方が楽しめるものを作ってるんじゃないのか?
頑張れイギリス。自虐ネタで突っ走れ!