The Hitcher
ルドガー・ハウアーとトーマス・ハウエルの意地の張り合い鬱映画、「Hitcher」のリメイク。
ただし、マイケル・ベイ関連作品。マイケル・ベイっていうと嫌な予感しかしないわけですが・・。
テキサスチェーンソーはいいんですよ、あれは本家の脚本家がなんとか収まりよくしてくれたから
でも、本作は良い方向に持って行こうとする人がいなかったのか
マイケル・ベイ一人のせいではないんでしょうけど、実績ベースで考えると
奴のせいでなんか、変な方向にいったんじゃないか?っと邪推したくなってみたり。
悪魔の住む家のリメイクなんて最悪じゃないですか(ってもアレは元ネタも相当つまらないが)
Hitcherという、やや濃いめの冠をつけるのであれば
それ相応の鬱要素が必要なのですが・・本作にはそれがない。
オリジナルにあったのは、いかにも弱そうでチェリーなガキが
惚れた女の子すら守りきることもできず、精神的にも物理的にもボッコボコになっていく様。
しかし、本作はごく普通のティーンホラーだ。非常に残念。
Pulseの時にも思ったが、安易なリメイクはへっぽこティーンホラーに成り下がる傾向が強い。
この映画で気に入らない点は以下
(言ってしまうと、改変箇所全てが気に入らない)
- 最初からツガイで出てくる主人公ご一行
- ダイナーのシーンでの指は無し(というか扱いが違う)
- ダンプで半分に千切れるのは男
- 非常にノリの悪い選曲(カーチェイスでNINのCloserはありえない)
- 派手すぎ(ヘリコプターを打ち落とさないでください。)
こういうダメダメなリメイクを観ると、テキサスチェーンソーやThe Hills have eyesは頑張っていたんだなっと再認識
(The Hills have eyesについては、続編の評価がやたらと低いのが気になるが・・)
しかし、ショーン・ビーン(この人は何処にでも出てくるなぁ、大杉漣みたいだ)のキチガイっぷりは
十分に堪能でき、十分に楽しめる映画。
ただちょっと格好つけすぎである。