「特攻野郎Aチーム」 サービスしすぎて胃もたれするわ!

僕は、「特攻野郎Aチーム」のTVシリーズには、さほど思い入れはない。月に1回観る程度だったし、「今日は、夕ニャンのタイマンテレフォンの日だから帰る!」と叫んで公園から走って帰って見るよな、マストな番組ではなかった。
ただ、あのテーマ曲「♪テーッテテーテレッテー♪」のは、ソプラノリコーダーでもアルトリコーダでも吹いて遊んだくらい気に入ってた。

というわけで、そんなさほど思い入れがない「特攻野郎Aチーム」を観に行った。ホラーじゃないのでこっちでレビュー。
うん。すごい面白い。TV版を軽く凌駕するほどの「アホっぷり」は、すばらしい。特に冒頭のAチーム結成エピソードから中盤までの流れは、ほんとよかった。ハンニバルリーアム・ニーソンは格好良いし、フェイスもマードックもバラカスもみんなキャラ立ちしてて、すんばらしい。特にバカラスが良いです。

ところが、中盤以降の典型的悪役リンチとバカ傭兵(?)パイクが目立ち始めると、とたんに失速。なんだか普通のスパイアクションになってしまう。
悪役に個性を持たせるのは良いのだが、いかんせん、スマート過ぎるような気がする。リンチは前半はボケっぷりが目立っていたが、後半に行くに従って、シリアスさが邪魔くさくなってくる。

僕は「Aチーム」って、もっとバカだったように記憶してるんですよ。中心の4人は徹底的にバカだけど、悪運の強さも手伝い、結果、ミッションをこなしてしまう。悪役には、さほど個性はなく、そろってヌケサク。「うわぁ、それは無いわあ!!」の連続でピンチを切り抜ける。そんなドラマだったと。

本作は、前半は確かにアホほどバカでゲップが出るくらいお腹いっぱいになるんだけど、後半のシリアスさがちょっと残念なような。
「うーん、ちょっと惜しいなぁ」っと、そんな一品でした。

それでも、とっても面白い映画だし、クレジット後の遊びもサービス精神旺盛で印象いいですよー。