愛のむきだし

namaniku2062010-05-28


ホラーじゃないので、こっち側で。ゆるーい感想をば・・・。


園子温監督の映画は、いっつも後半になると抽象的になりすぎて、深く考えないでみていると、観ている方は完全に置いて行かれてしまい、受ける印象はめんどくさくなって投げ出し感じしか残らず、「はい、残りは好きに解釈すればいいよ」みたいになってしまっているのが多い。


そんなわけで、敬遠していた本作。やっと観る気が起きたので観てみました。


本作、意外と普通の映画。しかも280分の長尺のクセに、カットして良いシーンは無い。(あえて言うなら、AV男優の件くらいか)これがビックリ。最初に4時間と聞いたときには「まーた、ダラダラしてんだろうなぁ」っと思っていたのだが、見事裏切られた。しかも、何も考えなくて良い。アクロバット盗撮のあたりから「あ、これは考えなくても大丈夫そうだ」っと、良いフラグが立つ。
長尺映画が苦手なウチの嫁さんも大喜びで最後まで観ていたようなので、話もまぁ面白い方なんでしょう。


以下、感想の断片

  • 「あぁ、そう言えばまだタイトル出てなかったっけ?」
  • 安藤さくらの太った奥田英二が女装したような悪人面はすばらしい。
  • ヨーコの肌が汚い。ユウが綺麗すぎるのか。
  • 渡部篤郎は、永遠に渡部篤郎なんだな。
  • ゼロ教会洗脳の件は、新堂冬樹の「カリスマ」を思い出した。読んだ方が良いぞあの小説は。
  • カトリックは、カトリック。クリスチャンはプロテスタントだろ。
  • 精神病院はオモチャといえども刀は持ち込み禁止です。
  • 特殊効果はいつもの西村映造。相変わらず良い仕事してます。
  • 色々突っ込みどころは多いが、今だパワーで280分押し切れる勢いがあるのは素晴らしいと思う。